株式会社ミンテンテック

グレー水素、ブルー水素、グリーン水素 とは? 

2022/11/21

水素は低炭素社会の実現にあたって、使用しても二酸化炭素を排出しないエネルギー源としても大いに期待されています。しかし、その水素は作られ方によって「グレー水素」「ブルー水素」「グリーン水素」に分類されているのをご存知でしょうか?

グレー水素:石油、天然ガス、石炭の化石資源から抽出される水素であり、元の資源に炭素が含まれていることから、水素を取り出す際にはCO2が排出されます。産業用や燃料電池自動車の燃料用に供給されています。

ブルー水素:グレー水素の生成の際に出てくるCO2を回収・処理し、大気中のCO2を増やさないようにします。
石油採掘あるいは天然ガスの採掘時にCO2を圧入し、石油や天然ガスを絞り出すとともに、CO2に置き換え貯留するという処理方法が海外で行われています。

グリーン水素:再生可能エネルギーを使って水素を生成するもので、例えば太陽光発電で作られた電気で水を電気分解して水素を作ります。

グリーン水素は温室効果ガスの削減に大変効果がある一方で、グレー水素などと比べてコスト面で有利にならないと普及は難しいと言われています。しかしながら、日本の水素技術は世界最先端で、燃料電池の特許出願数は世界第二位です。今後のグリーン水素技術に期待が高まります。