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知っておきたい!漢方で考える「熱中症」

2025/06/23

知っておきたい!漢方で考える「熱中症」

 中国医学では、熱中症は「暑邪(しょじゃ)」による気と津液(体内の血液以外の水分)の消耗と考えます。
 具体的には、夏の高温・多湿の邪気が外界から体の中に侵入し、体内の気と水分が一気に奪われた状態です。
●熱中症予防に使われる主な漢方薬
 ・清暑益気湯(せいしょえっきとう) 熱を冷ましながら気を補い、体液を生む効果・・・夏バテ、食欲不振、だるさの解消に
 ・五苓散 (ごれいさん)        水分を行きわたらせて体液のバランスをとる・・・脱水傾向、頭痛、尿量減少の改善に
 ・白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう  熱を冷まし、不足した水分を補給する ・・・激しい口の渇き、脱水状態の改善に
●漢方の考え方を取り入れた日常生活
 ・冷たいもの摂り過ぎない・・・消化器系を冷やすと水分代謝が悪化するため
 ・スイカやキュウリなどを適度に食べる・・・熱を冷まし水を排出する効果がある
 ・少量の塩、梅干し、みそなどを摂取する・・・汗で失われる気や津液を守る